「資料データ管理状況等に関する調査」公開のお知らせ

株式会社ミュージアムメディア研究所(東京都新宿区、代表取締役:内田剛史)では、博物館資料データベースの状況を調査するためアンケートを実施し、その結果を集計・公開いたしましたのでご案内いたします。

当調査は、亀岡市文化資料館様からの依頼に基づき実施したもので、全国の資料保有機関から実に1,000通を超える回答をいただきました。アンケートの内容は、資料および図書目録(カードや台帳を含む)の作成状況やその形態をはじめ、データ整備に対する考え方や現有課題、インターネットでの公開状況や画像の不正利用などへの対策実施状況、専用データベースシステムの導入状況とそれに対する意見、そしてオープンデータに対する考え方など多岐にわたるもので、各施設より現状報告が寄せられた形です。

博物館などの文化機関が所蔵する資料は、存在を広く国民に周知し、利活用しながら保存管理を行い、次世代へと継承しなければなりません。そのためには、情報を整備・蓄積することはもちろん、保存管理に活かしながら発信も行う必要があります。しかしながら、ご存じの通り、文化機関が置かれた状況は必ずしも楽観的なものではなく、予算逼迫や人員不足に喘ぐ状況が伝えられます。また、インターネット時代への対応の遅れから情報発信が不十分との指摘もあり、情報管理のための環境整備はいよいよ急務となってきました。

今回の全国規模でのアンケートは、こうした博物館の置かれた現状を浮き彫りとするものです。これまで、実態の把握は困難と目されてきましたが、回答各施設のご協力を得て、実現することができました。

亀岡市文化資料館様のご厚意により、集計結果報告の概要版を公表いたします。関係施設におかれましては、問題解決のための検討・立案などの場面で、課題の整理や各施策の優先順位付けなどにお役立てていただければ幸いです。

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