特別編集レポート 『サステイナブルなデジタルアーカイブ』 発行のお知らせ

株式会社ミュージアムメディア研究所(東京都新宿区、代表取締役:内田剛史)では、このたび『サステイナブルなデジタルアーカイブ』と題した独自編集冊子を発行いたしましたので、お知らせいたします。

表紙2

新型コロナウイルスの感染拡大は、一般に「実物の価値を体験する場所」である博物館が来館者を迎えられないという未曾有の事態を引き起こしました。存続意義を揺るがしかねない試練を打開する手段として、博物館界ではデジタル活用が急速に進行。また、今年の通常国会で成立した「博物館法の一部を改正する法律(令和4年法律第24号)」の第3条には、博物館の事業として「博物館資料に係る電磁的記録を作成し、公開すること」という記述が加わり、デジタルアーカイブの公開は正式に館運営の一部であることが法で定められたことになります。

こうした背景から、博物館のデジタルアーカイブ事業は、今後さらに加速していくことが確実視されています。その成果はインターネット上で広く公開されるのが一般的ですが、その一方で、過去に構築・公開されたデジタルアーカイブの中には、諸々の事情により更新が停止したり、あるいは他のサービスに吸収されてしまったりした事例なども少なからず見られます。博物館本体と同様に、デジタルアーカイブは単年度の事業ではなく、長く継続すること自体が目的のひとつ。さらに言えば、館とともに存続しなければ意味がありません。

本冊子は、博物館の事業のひとつとしてさらなる活発化が見込まれる今、デジタルアーカイブの持続可能性についての調査報告や考察などをまとめたものです。博物館及び関連施設・機関の皆様に、少しでもお役に立てば幸いです。

 

【冊子概要】

▼タイトル

サステイナブルなデジタルアーカイブ

▼体裁・判型

A4 モノクロ

▼ページ数

84ページ

▼発行日

令和4年9月30日

▼内容

  • ○ 特集 国のプラットフォームを使いこなす 異なる目的と特徴を理解しよう

ジャパンサーチ|文化庁アートプラットフォーム|文化遺産オンライン

  • ○ サステイナブルなデジタルアーカイブとは

経済のサステイナビリティ|労力のサステイナビリティ|活用のサステイナビリティ

  • ○ 事例研究とモデルケース

なんじょうデジタルアーカイブ|赤星直忠考古学研究資料デジタルアーカイブ|サステイナブルなデジタルアーカイブモデルケース

  • ○ ミュージアムの情報発信に関するアンケート